肩甲骨の内側から肩、上腕にかけての痛みで来院された、50代男性の治療についてご紹介します。 4年前にスキューバーダイビング中に左ひじに痛みが走ってから、毎年、半年間持続する上腕の痛みが出現していた。2か所の大学病院にいっても問題ないといわれてしまった。
昨年7月はペインクリニックで5回ほど実施し、改善したが、11月下旬には肩甲骨の内側から肩、肘にかけて、痛みとしびれが再発したが、ペインクリニックでは首の近くに注射をするため、恐怖心で行きたくないとのことで、知人に紹介され今年1月に当院受診となる。
背中に手を回す、後ろを振り向く、服の袖に腕を通すなどの動作で肩から上腕、肘にかけて電気の通るような鋭い痛みを認め、肩甲骨内側には常に重い痛みがあった。
初回の治療直後に動作時の強い痛みは軽減したが、肩甲骨内側の痛みは残存。しかし、翌日から2日間は一時的に痛み消失した。
2回目の治療時(初回から1週間後)は、後ろを振り向くのは楽になったが、背中に手を回すなどの動作での上腕に痛み、肩甲骨内側の重い痛みは残存。
3回目の治療時(初回から3週間後)は、肩から上腕痛みはあるが、4〜5日前から痛みの質、強さが変わりかなり楽になってきた。
4回目の治療時(初回から5週間後)は、肩甲骨から、肩、上腕の痛みとしびれはなく、日常生活に支障なく、ゴルフに行くことも可能となり、終了となりました。
仙腸関節のほかに頸椎7番目から胸椎6番目までの椎間関節、1〜5番目の肋骨と椎骨の肋椎関節の機能異常と軽度の炎症が原因と思われます。
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