REHAB TSUCHIDA REHABILITATION CLINIC

コラム(院長の雑学)

NO.14 副作用の話


 外科時代から脳神経外科に移って、リハビリを中心に担当するようになって機能改善の遅い患者さんの原因を色々調べていた時に、USPDIというアメリカの薬品集を購入して副作用と半減期の大切さを知りました。

「食欲がないので…」という患者さんの言葉に、比較的良心的な先生が処方する薬の一つに「ドグマチール(薬品名 スルピリド)」があります。20年くらい前の外科医時代には、経験的に先輩先生から教えられて処方するようになっていました。アメリカでは使用されていません。

ドグマチールには、パーキンソン症状が出ると言う警告が出ていまして、添付文書によると過量の際に出やすいので注意しましょう程度です。しかし、どう診ても筋肉の緊張状態が強く以前なかった歩きにくさなどのパーキンソン症状が出ているのが気になって休薬してみましたら、二週間ぐらいで動きが改善してきました。その後、少々うつ傾向であろうが食欲低下があろうが、ドグマチールを処方しないで他の方法でご本人の意欲を挙げるようにしてきました。

リハビリ担当医は、急性期の投薬や内科主治医の意見を尊重する傾向にあり、ある意味では野放しに処方は継続されています。「回復期リハビリテーション病棟」では、薬剤投与は入院費の中に含まれていますので、病院側の自腹になる投薬料を減らす方向にあるのが幸いだと思うのですが、逆に投薬内容を吟味しないでそのまま継続していることが多いようです。

在宅療養になって、主治医になった医師が、専門的投薬は言われるままに処方されることも多いと思います。確かに、以前の職場で診察の際に紹介医師の投薬量の多いことを問合せをした時、紹介医の処方を遵守していますとの返事が多かったようです。

他にパーキンソン症状が出やすいのは、興奮を抑える薬で総合失調症に使われる薬があります。認知症状の中で徘徊や興奮を抑えることにも使用されますが、患者さんの状態をよく診ていないと歩行困難で徘徊が抑えられていることがあります。足が出にくくなって、転倒しやすくなりますので、骨折など起こると大変なことになります。

吐き気止めの薬にも、パーキンソン症状を誘発するものがあるし、安易に処方する怖さを知りました。動作が緩慢になっているから、年齢的にもパーキンソン病が有ってもおかしくない(?)という理由で、パーキンソン病に対する薬を増やされてしまうこともままあります。

薬がどんどん増えて飲むのが億劫で内服を忘れがちな人ほど副作用に悩まなくてよいというのは、笑いごとではないと思います。

 

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