REHAB TSUCHIDA REHABILITATION CLINIC

コラム(院長の雑学)

NO.15 がれきの学校

  
 9月23日の夜、夜行バスに乗って一路南三陸町に向かいました。
 初対面の親子連ればかりのバスツアーです。16組。宮崎県・京都府・東京・埼玉など被災地で、何かを感じたいという一念で集まった人の集まりです。

 夜明けの中を疾走するバスから見える景色が一変します。茶色に変色した低い木々を労わるように高い木々がそそり立っている。海辺に集められたがれきの山脈・変形著しい車の山並み…被災地の景色がずっと続いて行く…

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 ホテル観洋に到着。地震にビクともしなかった海岸淵にそそり立つ豪華なホテルに到着。東京の一流ホテル同様の艶やかなロビーから展望する太平洋が、風光明媚な三陸海岸その点として活躍していることを知り、女将の統率力と義侠心に感服しました。

 ホテルのバイキング朝食後、がれきの現状に直面する。海岸沿いにがれきが集積されている街道を走る。志津川小学校、志津川郵便局、志津川病院、鉄骨だけになった防災総合庁舎、壊滅した駅、そして復興への努力(がれきの処理・ガソリンスタンド…)。

 説明に当たってくれた被災者の○○さん…新鮮な魚介類を美味しく調理して提供されていた料理人であり、店も自宅も大事な実母を津波で失った方ですが、我々にその様子を淡々と涙を抑えてお話頂いた。謙虚な語り口で、失望感と復興への情熱を伝えて頂けました。

 その後、南三陸町で代々住んでいた家を失いながらもその土地にバラックで家を造り、がれきを除去しつつ再建を実行している佐々木さんに会えました。清々しい青年で淡々と、現状を受け入れ、コツコツとさりとて楽しみを感じながら建設的に行動されています。政・官・民の行動力というか実効について冷静に話をされた。

 地震直後海岸に駆けつけ、波の引き具合を見て大津波を予測し、直ちに避難行動に移ったそうです。普段の避難訓練を其のまま実践され、年配の方を次々と高台に護送し、車も避難させ、その後何人も背負って山を掛け上がって救出されたそうです。津波は、写真の上の電線を超える高さで推定20m以上の黒い壁となって音もなく迫ってきたそうです。スクラップの車が集められているのが印象的な映像です。
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下の写真の柵の上にまで津波が来たそうです。また、一階の高さでの被害は郵便局の内部状況を見て頂ければ、その恐怖を感じて頂けると思います。

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 4階建ての志津川病院の方々は、多くの方は屋上に退避で来たのですが、動けない人々は津波の引き波の時にベッドごと海へ流されて行ったそうです、屋上の人々に笑顔で手を振りながら。その爪痕は病院の三階の窓に鉄骨が未だに突き刺さっているのを見ると、その恐ろしさに足が竦みました。
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がれきの山、大破した車の山…6ヶ月の間、緩やかな流れ
透き通る空気と海の織り成す美しい景色を観ながら、思った。自分は何をすべきなのか? 

 

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